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十三騎兵防衛圏をクリアしました!



Switch版をプレイし、クリア後のセーブデータでプレイ時間は33時間01分18秒。
2022/5/18クリアでした。
追想編や崩壊編は当然ながら100%ですが、戦闘でSランクをとれていない箇所がいくらかあるため究明編は99%でクリアでした。
いやー、面白かったですね。

以下ネタバレがあります!気をつけて下さい。



どんでん返しパンチドランカーになるおじさん

謎しかない展開と、断続的なシナリオ描写、丁寧なミスリードと伏線の連続、どんでん返しにつぐどんでん返しが俺をパンチドランカー状態にさせる!
めっちゃ真剣に取り組んだんですよ!
最初こそがんばってその謎についていくことができたんですよ!
でもそれなのに中盤以降はもう何があっても驚かない、というか、ぶっちゃけたところ正直に言って何が起こってるかよくわからないような状況に!
おじさんになってしまった俺には正直言ってシナリオを理解するのが難しかった。悲しすぎる…。

吸引力の高いエピソードと丁寧なキャラクター描写

そんな状態でもゲームのひとつひとつのエピソードの弾きが強く、また何と言ってもキャラクターの魅力が高いゆえに不思議な吸引力でぐいぐいと引き込まれ、ホントにやめどきがありませんでした。
キャラクター一人一人がほんとによく描かれていて、すごく愛着がわくし、応援したくなるし、だからこそものすごく感情移入できて、没入できるんですね。
シナリオの全体的な流れや背景の全貌は正直おぼろげな理解であったとしても、その局面局面でそれぞれのキャラクターが世界の謎に直面し、世界の危機を救うために立ち上がるという人物描写の丁寧さ、美しさがあったからこそハマることができたんだと思います。

正直最初のうちはそのキャラの多さについていけるのかなとと不安に思ったんですよ。
でもそんなんは飛んだ杞憂で、多いように見えたキャラもそのメンバーでがっつり固定されているが故に10時間もプレイしてくると誰がどんな背景のキャラで何を考えていてそれぞれの関係性が…ってのがつかめてくる、キャラの多さがストレスにならないのがいいところでした。
またアドベンチャーでありながら、RPG的に自由にキャラをあっちこっちへ動かせるのも、プレイヤーがキャラに没入するのを手助けしておりグッド。
移動もスピーディでキビキビと行えるためかったるさがなく、まったく気になりませんでしたねー。

崩壊編と追想編のシナジーが面白い

崩壊編はうまいことできてるなーと思いましたね。
元々用意されている崩壊編=最終戦を少しずつプレイすることになるんですが、どうしたって追想編での各キャラクターとの立ち位置や関係性との差に違和感を感じずにはいられない。
その違和感が、追想編を少しずつプレイしていく中で解消されてゆき、各キャラクターのその最終戦に対する思いや意味づけがどんどん明らかになっていく仕掛けに素直に感心させられました。

追想編におけるキャラクターの掘り下げや、キャラクター間の関係性が戦闘パートにも活かされていて、出撃メンバーによってはステータスが上昇したり掛け合いがうまれることもあって、そうした点を意識しながら出撃メンバーを選出するのが面白かったですねー。
結果として正直背景描写が意味不明だった戦闘パートがどんどん激アツなシナリオに落とし込まれていく作り・過程を非常に楽しませていただきました。

自動的に自らを縛りプレイに落とし込むおじさん

その一方で相変わらずの独自システムに対する理解の追い付かなさが悪い方向に働いてしまい、「メタチップを稼いでメタシステム、すなわちターミナル機能を強化してプレイヤーを強化する要素」をまるっきり理解できていないままにガンガン行軍してしまうことに!
結果、メタシステムLv、スコア倍率、メタチップ倍率のそのどれもがLv.1のまま丸腰で第三ステージまで突き進んでしまうことに!
分かりますかこれ!うまく伝えられてないですよね!?
言ったらスキルポイントでスキルを割り振ってスキルツリーをガンガン拡張して技を覚えたり優位な性能を入手するような仕組みをまるっきり無視して丸裸初期装備状態でラストダンジョンに挑んでしまうようなことですよ!!!

いやもうそりゃつらかったですよ!
腐っても私も難易度ノーマルでやってる身。
敵の攻撃がガンガン強くなってくる一方でメタシステムのレベルが低いもんだからこっちの兵装はまるっきり解放できずいつまでたっても初期装備!
結果として飛んでくる敵をガツンと範囲攻撃して地面に落とすEMP攻撃が行えるキャラクタが最初っから兵装装備してる3メンバーくらいに限られてしまい、特に第一世代機を駆ってる物理攻撃三人組は対空戦において無力オブ無力。
第二ステージの最終戦のあたりなんかもうホント繰り返し繰り返し挑んで戦略やらメンバーやらを厳選してなんとか倒すという謎の縛りプレイ状態!
言っても私もそれなりにゲームやってる人間だって自負はあるんですが、そんな私がここまで苦戦するゲームをライトゲーマーが投げずにやりおおせるものなのか!?とかなんとかシステムをまるっきり理解せずにメーカのバランス取りを不安に感じてしまうお門違いぶり!
RPGツクールの時代から何も進化していない…!!!

縛りプレイから解放された時の喜びったらない!

そんなこんなでメタシステム解放なしで第三ステージに特攻するもこれがまぁかなりきつく、第三ステージに入って数戦行ったところでかなりの手詰まり感を感じることに。
またこれまで経験値稼ぎプレイもしていなかったこともあり、まずは過去ステージをランクS狙いで再戦するかと操作したところ、偶然ターミナル機能強化、すなわちメタシステムLvを上げる仕組みを発見!!!
もうそのときの驚きたるやお恥ずかしい話十三機兵防衛圏のどのシナリオ的な伏線回収にも勝るビックリ具合でしたよ!
そんときまで「この上のレベルの兵装、いつになったら解放できるんだろ…。もう崩壊編のクリア率、60%を超えてるのにまだLv2の兵装が解放できない…。何かシナリオ的にいきなり強くなるようなブレイクスルーがあるのかなぁ…。」とか思ってたところへ、既にそのブレイクスルーは当の昔に通り過ぎていた上にへっぽこプレイヤーである俺自身がそれを見逃して勝手に縛っていたという事実を突きつけられたもんだからそりゃもう驚いた!

ようやく俺のオート縛りプレイシステムも解放し、音速でメタシステムLv.を10にまで上げ、これまで使えなかった兵装を片っ端から解放しまくって最大強化!
途端に戦闘の幅が広がり楽しくなってくる。ここからが俺の最終決戦だ!!!
薬師寺さんの最強ドローン部隊!東雲先輩のダブル自動砲台!
三浦くんのメガレーザー!高宮のクアッドキック!
そして何と言っても比治山、緒方、関ヶ原のデモリッシュブレード三連星にようやく対空攻撃が!
もう対空デモリッシュブレードなんてそんな技がこの世界にあっていいのレベルで興奮しましたよ!!!

これまで空飛んでるプロペラ野郎どもに対して指くわえてみてるしかなかった比治山くんがそのデモリッシュな刃を突き立てて貫通貫通また貫通の超範囲攻撃ときたもんだから爽快感がハンパない!
結局いろいろやった結果、敵が湧いた瞬間その地点にデモリッシュ三連星がダッシュで撃侵してて、一気にデモリッシュするのが1番効率的だと気づいて高笑いが止まりませんでした。

とはいえ最終戦のバランスは見事でした!
ガンガン沸く敵と、強くなったこちらで果てることのない死闘を繰り広げ、いつまで続くんだという焦燥感の果てになんとか処理完了してクリアする流れはいやもう実によくできてんなーと思いましたねー。

エピローグの美しさが珠玉の出来

そこからのエピローグの美しさたるやマジで素晴らしいものがありました。
このエピローグは本当にいい、よくできてる。
ここまでの積み重ねをしっかり活かして、誰が見ても納得がいく、きっちりプレイヤーが見たいものを見せてくれた印象で、開発陣には感謝しかありません。
それぞれのキャラクター、皆がゲームクリア後も懸命に生き、かつこれまでにこのゲームを通じてプレイヤーが感じた体験をキャラクターたちが大事にしていることが知れる素晴らしいエピローグ。
クリアしてよかったと真に思えました。

ゼノギアスを思わせるような重厚な設定と、細かく細かく紡がれたシナリオをプレイヤーもキャラクターと一緒になって少しずつ解き明かしていくゲーム設計は見事。
遥か太古、生存に失敗し絶滅に至った人類が、なおも再起を図るべく叡智を結集して遠大な再生計画を立案するも、人間らしい感情のもつれから人類に絶望した人物によってシステムが書き換えられてしまい、計画上の人物、すなわち主人公ら=プレイヤーは計画を完遂することもできず終わることのないシステムの内側に閉じ込められてしまう。
しかし人類はそうした絶対的に困難に思える局面すらも互いの信頼関係や意地、強い意志で乗り切り、打ち砕き、世界の真実を掴み取り、前に歩み出すことができるんだという人間讃歌なんですね!!!

すばらしい!!!

人間が犯した罪、最後の最後まで手を取り合ってまなざしを一つにすることができない大人たち、そんな中かすかに残った希望すらも打ち消す絶望を、若者らがその意志や絆で乗り越え、新たな一歩を踏み出していくというもうなんつーか美しくてみずみずしくてサイコーに煌びやかな青春群像劇!
気分がいいというほかないです!




ネタバレも書いてしまいましたが、ホントにこのゲーム、その仕組みや描写が際立って素晴らしく、かつストレスを感じにくいUIになっていることもあってとっつきやすさもあり、おススメです。
未プレイの方はぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか!

次は太閤立志伝Vをやります!

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