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ワイズマンズワールド リトライをクリアしました!



7/12頃クリア。
クリア後のセーブデータでプレイ時間37:29。主人公クラウスの最終レベルは91。
全モンスターのアニマを手に入れるみたいなやりこみはしませんでしたが、クエストだって全部こなしたし、しっかりやってやった感がある!

ドット感を大事にした見かけと丁寧な作りが好印象

DSで発売されたRPGのリメイク?リマスター?ということもあって、システム周りはシンプルながらしっかりまとまっている印象。
何より好印象だったのがシナリオ周りがきっちりしっかり整理され、広げた風呂敷をきちんとたたみ切るんだという開発陣の熱い思いを感じる点がナイス!
やっぱりこういう、システム面まで含めてしっかりシナリオで回収して大団円に持って行ってくれるゲームってのはクリア後の感想がすごく好意的になりますよねー。

とっつきの印象としては動画の雰囲気そのままで、やっぱり見た目のグラフィックがすごく自分好みでした。やっぱ荒目のドットがいい!
UIまわりもさくさく動くストレスフリーな作りで、とても触っていて心地よかったですね。

肝となる戦闘周りのシステムとして、敵モンスターが落としたアニマを用いることで仲間であるホムンクルスがその姿やステータスを成長させるという仕組みがあるんですが、もうまずなんといっても敵グラフィックをアレンジしたようなグラフィックに変身するのがすごくよかった!
攻撃モーション含めてすごくきれいにドットアニメしてくれるので、単純に新しい敵グラフィックが出てくるとすげーテンションが上がる!
このモンスターのアニマを回収して変身したらどんな形態に変身するんだろうってのがまず一番の興味に来て、是が非でもアニマを回収して変身させたくなる!
ぶっちゃけこのゲーム、単純にその繰り返しではあるんですが、この仕組みがうまいことまわっていたので最後まで楽しむことができました。

ボス戦も緊張感があってよかったですねー!
ボスの特徴に応じたパーティ編成、すなわちホムンクルスに与えるアニマを見直したり、技構成や装備を変更したりするんですが、アニマはそのダンジョンで手に入るモンスターに応じて柔軟に変更する必要があって一筋縄ではいかない点がよくできてる。
パーティ編成では回復役とアタッカーを用意して、主人公クラウスくんが補助に回るのが基本のスタイルなんですが、けっこう敵の攻撃が激しくて何度か対策を迫られました。
この対策を練って、何とか勝てた時が楽しかったなぁ。

狭い舞台にちりばめられた要素をきちんと消化するシナリオ

で、このゲームを語る上ではやっぱりシナリオのまとまりのよさに触れずにゃいられんでしょう!
驚くほどとってもよくまとまってました。

主人公ら魔法使い集団は外界から隔絶された、出口のない異空間「ウィザレスト」に囚われているんですが、この結界の意味合いが全然わからない。
「魔法使いらを外に出さない」ことを目的とした結界であることがオープニングのムービーや、ボスモンスターが発するセリフから暗にほのめかしてくるんですが、その目的の背景がわからん!
外の世界はどうなっているんだ!外の世界はすでに崩壊してるとかそういうやつか!
そんなモヤモヤ~~~っとした状態で明かされるクラウスくん育ての親ジゼルの秘密!
ジゼルこそが世界を崩壊に導こうとした魔王であり、そのジゼルを封ずるがために作られたのがこのウィザレストという結界!
魔法使いらはウィザレストの中でジゼルの封印を見守ることを目的に滞在しているが、結界魔法を完結させる際の魔王ジゼルの最後の抵抗により、魔法使いらの記憶が消滅!
魔法使いらは「なぜ自分たちがこの異空間にいるのか」を見失い、おのずと異空間を脱出する、すなわち結界を破壊するという「かつての自分たちの努力を反故にする」道を自ら歩み始めていたというもうマジですばらしい展開でした!

だが、だが俺たちはジゼルが確かに母性を持った個の人格であったことを信じている!
魔王ジゼルではなく、ヴィザレストの1人としてのジゼルであったと信じている!
ジゼルのあの振る舞いは、母としてクラウスに接する態度は魔王としてのそれではなく、ただの一人の母親としてのものではなかったのか!そう信じさせてほしい!
そんなプレイヤーに去来するクソデカ感情をプレイの原動力に変えて、今ここでヴィザレストが存在する意味、魔王ジゼルの真意を問いただし、悪しきものであればその原因を打倒し、ここに自らを封印した100年前の祖先の呪縛から、俺たち自身を救い出すんだ!!!

もうこれがすげーいいんだ!
ウィザレストという閉鎖空間に絞ったシナリオになっていることもあって、シナリオを構成する要素がめっちゃコンパクトにまとまってて、なんつーか、これもまたひとつのベアルファレスだなと思う!
街なんて一つでいいんってことじゃい!

システムを巻き込んだシナリオ展開とハッピーエンドが最高

そんでですよ!まだこれで終わりじゃないんですよ!やっぱし魔王ジゼルにはジゼルの事情があって、世界を崩壊に導こうとした理由がやっぱしあるんですよ!
くうう~~~~っ、そういうの大好き!
そして明かされるは「魔法」と崩壊の真実!
このゲーム、ダンジョンに入ってどんどん奥へ進んでいくとダンジョンがだんだん崩壊してくんですね。
崩壊ってのは、ダンジョンの周りの風景、例えば森が枯れるとかして生気を失ってくんです。
で、プレイヤーからしたらなんでこの崩壊が進んでくのかよくわからないわけですよ。
ダンジョン攻略の深度に応じてマップチップが変化してんのかなとか思うわけだ!

どっこいそこはワイズマン、そんなことじゃなくて、これもしっかり理由がある!
魔法使いが使用する「魔法」は大地に、世界にあふれる自然界のマナをエネルギーとして消費して唱えているもので、要は、つまり、主人公らが魔法を使いまくって戦闘をこなせばこなすほどにダンジョンの崩壊が進むってことだ!!!
戦闘で魔法を使った回数に応じてダンジョンが崩壊していた、つまり、崩壊させてたのは俺自身だったってことなんだよウハーーーーッ!!!
すばらしい!なんつう伏線回収とまとまりのよさ!このゲーム行き届いてる!しっかり作られてる!
魔法使いが存在し続ける限り、魔法を使い続ける限り世界の崩壊は免れない!
だからこそ魔法使いを根絶やしとして、世界にマナが充足し、豊かな自然を取り戻すがためにジゼルは魔法使いらを滅ぼそうとしていたという事実が分かってもう俺は足元から崩れるような思いでしたよ!

で、ここからしっかりハッピーエンドに持っていくためのギミックがきちんと最初っから用意されてるんですよ!すげーしっかり用意されてる!
主人公のクラウス君だけが使える魔法、「無属性魔法」ってのがあって、この魔法は大地のマナを消費しない、逆に大地にマナを返すことを原動力とした魔法になってる!
だからクラウス君が無属性魔法を使えば使うほど逆に大地に、世界が豊かになっていく!
これがねえ、もう最初っからそうだったって聞いて、なんつーか、すげえなと。
確かにそうだったのよ!
ダンジョンに入って崩壊したり崩壊から回復したりしてた!
なんでこんなワケわかんねえことに何のかなと思ってた!
でもDSのゲームだし、まあ細かいことはいいか!とか思いながらプレイしてた!ごめん!そうじゃなかったのね!しっかり理由があった!
なんでクラウス君だけが無属性魔法を使えるのかにもきちんとゲーム内では理由が用意されてて、それもゲーム内のシナリオ進行にきちんと影響されてるからもう何つーか行き届きすぎ!
ひとつひとつのシステム、設定にきちっと理由をつけて、それがシナリオ的に収束していくのがマジでこのゲームすげーなと思った!

で、このゲームきちっとハッピーエンドで終わるんですよ!もうすごくないですか!
最終的にジゼルをも救い出し、皆でウィザレストを後にする様が見れたことに心底ホッとしました。
誰ひとり見捨てることなくエンディングを迎えられ、正しい選択をできたのだと心から思う!
ここまで触れてきませんでしたが、序盤のダンジョンではたびたび結構きつい選択を迫られるんです。
目の前の村人を救うか、ダンジョンにマナを返すかっていうやつです!
村人の人となりややり取りもきっちり丁寧に描かれてるもんだから俺なんかヘタレで村人を見殺しにするなんて選択はひとっつも選べなかったんですが、やっぱり目の前の人ひとり救えずに何が救済か!何が大義かというわけよ!結果的にそれがよかったんだろうなと思う!特に調べてないからわからんけど俺はそう思う!




荒々しくそれでいて繊細で心和むドット絵と、可愛らしい顔グラフィック。
心踊るBGMといい雰囲気もよく、非常に楽しませてもらいました。
新しい敵が出るたび、新しいダンジョンに挑むたび楽しかった。
ボスの強さに驚かされ、対策することで血路を開くのが楽しかった!
いやーいいゲームができた!マジでおもしろかった!おすすめです。
めっちゃネタバレしちゃったけど。

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