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ブレスオブファイア3をクリアしました!

クリア時間は46時間20分。おい下調べしたプレイ時間よりだいぶ長いぞ!
クリアパーティはリュウ Lv.49, レイ Lv.43, ニーナ Lv.44でした。
毎度のことですがネタバレ全開で感想書いていくので要注意です。

ブレスオブファイアはSFCで当時中古の1を買ったことがありましたが
正直全然プレイせずに放置してしまった記憶があります。
以来、バーチャルコンソールなんかでSFCのBoF1, 2が追加されるたびに
ずっと気になっていたゲームではありました。
せっかくPSPがあるので3をプレイしましたが、
いやぁ、プレイしてよかった!とても面白かったです。

絶妙なバランスで丁寧に味付けされたゲーム

まずはやはり、このブレスオブファイアというゲームが放つ
全体としてのまとまりのよさ!バランス感について書かずにはいられません。
これね、ものすごく絶妙なバランスでまとめられたゲームだと思います。
会話やイベントの流れ、ギャグ展開や重い展開。全てのバランスが程よく、
程よいがゆえに王道を感じさせる安心感のある味付けでした。
ファイナルファンタジーほど語り過ぎず、ドラクエほどシンプルでもない、
そういう意味でこの時代特有の、得がたいゲームだと思いました。

特に「プレイヤーを楽しませようと思う配慮」が
随所に散りばめられているのがとてもいい!
重い展開の合間に、寿司を握ったり関西弁のイルカがでてきたりと
息抜きになるようなギャグ要素の強いイベントを挟み込んで緩和させたり
ダンジョンや戦闘についても通り一辺倒にならないように、
一ひねり聞いたギミックを用意したり。勝ち抜き戦を用意したり。
ダンジョンのギミックも難しすぎず、直感的にわかるようなバランスで
特に攻略サイトに頼ることも無くクリアすることができました。

もう二度とあの砂漠にはいきたくない

それでいて、あえてシナリオとリンクさせてストレスを与えるギミックを
躊躇せず投入してくるのがすごい!
いやホント、砂漠越えはよくできたダンジョンだなと思いました。

このダンジョン、プレイヤーは夜空に浮かぶ星を頼りに
北へ東へとひたすら歩き続けるだけなんですが、
主人公らが足を踏み入れた未知なる世界の異常さや、
眼前に広がる砂漠の広大さがホントにプレイヤーによく伝わるんです。
徐々に不安にさいなまれ、衰弱していく主人公たち!
「本当に正しい道を歩けているんだろうか」と弱気になってゆく
仲間たちの気持ちが痛いほどプレイヤーによく伝わる!同じ気持ちになる!
だってプレイヤーも実際に1時間近くこの砂漠越えに付き合わされるんですよ!
そりゃストレスも感じますよ!道間違えたら最初からですよ!
でもそのストレスがキャラクターとシンクロするから説得力がある!

越えた後に、どうも砂漠に貴重なアイテムが落ちているらしいことが
村人によって示唆されるのですが、冗談じゃない!もう勘弁してくれ!
そう、その気持ちもまたキャラクターとシンクロしているのだ!!!

プレイヤーが主人公になれる

シナリオで特によかったのは、物語を
主人公である「リュウの視点」でキチンと描き切った点ですね。
ドラグニールに住む龍族が望んだ、通り一辺倒な「龍の勇者」ではなく
リュウ個人がどう考え、何を思い、戦ったかが、
プレイヤーによく伝わるいいシナリオでした。

このゲーム、主人公のリュウはドラクエと同じようにメッセージを発しません。
心の葛藤も直接テキストで発することもないため、
シナリオがどういった結末を迎えるか正直少しゲームの行く末が不安でした。
ただ、結果から言えば、きちんとゲームからプレイヤーが受け取るままに、
リュウは行動し、結末を迎えてくれるんですね。
ちゃんとプレイヤー=リュウになっているんですよ。そこがすごい!

リュウの気持ちが分かるからこその「置いてきぼり感」

ドラクエ5が主人公の幼少期を描いたように、
ブレスオブファイア3はリュウが生まれた直後からの半生を描いています。
一人ぼっちで生まれ、わけも分からず世界に放り出され、
些細なことでも大声をあげて泣き散らしていた泣き虫のリュウ。
ほんと、周りがあきれるくらい泣きわめくんです。

物語の中盤以降、リュウは少年から青年になるんですが
まっとうに年を重ねたわけではなく、自意識が無い状態で
年月を積み重ねてしまいます。身体は大人になった。
昔のように大声で泣くことはなくなったけれど、心は未成熟なままなんです。
だからこそドラグニールで多くの人々が、
思いがけず青年になったリュウに対して、やれ「お前は最後の龍だ」だの
「俺たちの希望だ」「俺たちはずっとお前を待ってた」だの
「必ず女神を倒してくれ」「お前が俺たちの悲願をかなえるんだ」だのと
節操なく頼る様子を見て
「あんな泣き虫のリュウにすべてを押し付けてやるんじゃないよ」と
思ったプレイヤーは数多かっただろうと思います。

その、何とも言えない「置いてきぼり感」
ドラグニールの人たちが勝手に盛り上がっている感が、
シナリオの稚拙さではなく、ゲーム側があえて狙ってやっている演出だから
このゲーム、侮れないんですよ。

変わってしまったティーポ

「置いてきぼり感」について詳細を語る前に、
ある意味でもう一人の主人公であるティーポについても触れたいと思います。

彼もまたレイを兄と慕い、後を追い、
ちょっとした善行を人々に自慢して回りたがった幼いティーポ。
意図せぬ別れののち、ゲーム終盤やっとティーポと再開できるんですが
彼は喜びもなくレイを押しのけて「俺たちは管理され生きるほかない」と
女神の意思を遮二無二押し付けてきます。この変わりようたるや!

プレイヤーからしたらものすごい衝撃なんですが、
「なぜこんなに変わってしまったのか」と考えると本当にいたたまれない。
彼がレイたちと離れた後に受けた悲しみ、苦しみの果てに
こんなにも変わってしまったのだと思うと実に重い気持ちになります。
そして、ティーポの無事を願い、探し続けたレイがあまりにも不憫。
最後はティーポ、レイ、リュウの3人が笑って
また歩き始めるエンドであってほしかったと切に思います。

選択の理由

だからこそ終盤、
女神が服従を強いてきてもプレイヤー=リュウはそれに従えないんです。
「安寧な服従」と「過酷な自由」の二択に対して迷いなく自由を選べる。
そりゃあ人の気持ちをわかろうとせず、自己の認識、
自分だけが人々を正しく導けるというエゴを、
さも自分は善行を行っているとばかりに押し付ける女神には、従えないですよ。

ティーポがティーポでなくなってしまったように、リュウが自分で無くなること。
これまでの仲間たちを裏切ることはしたくないというシナリオ展開に
素直にうなずける運びは実にお見事。
最終的にリュウは、自らが戦う理由、自由を選んだ理由として
先述した「置いてきぼり感」である龍族が滅んだことに対する恨みや、
破滅した世界に対する危機感ではなく、
仲間と、そして何より自分自身のために戦うんだと決心します。
このリュウの選択がほんっとにいい!ものすごく腑に落ちました。

物語はリュウが女神を打ち倒し、父代わりでもあったガーランドを失い、
自らの足で砂漠を進む姿で結ばれます。
この物語は、何も知らなかったリュウが自己を見つめ、理解し、
そして立つ物語なのだと感じさせられました。いい話だ。

ラスボスかと思ったティーポ戦

最後にゲームバランスについて。
特に苦戦することも無く進行できていたんですが、
ラストダンジョンのティーポ戦がもうホントに!ティーポ強すぎ!
しかも直前のセーブデータがリュウ一人が閉じ込められた精神世界ダンジョンで
精神世界から出てきた途端にティーポ戦という
「あれ、これ詰んでねえか?」という状況!

ここまで来て投げだせるかと意を決して精神世界でリュウだけレベル上げを敢行!
空想の世界で戦闘を繰り返して強くなるというVSカマキリシャドーボクシング!
甲斐あってリュウのレベルが6近く上がったところでティーポ戦に再トライ。

マジに「詰み」の恐怖と戦いながらの再戦です。
どれだけティーポのHPがあるのかもわからなかったので、悩みに悩んで
とった作戦はリュウがカイザードラゴンに最初っから変身して
リュウのフィジカルポテンシャルで殴り倒すというもの。
このカイザードラゴン、攻撃力と防御耐性はどえらく高いんですが
いかんせん混乱状態で操作できず、敵と仲間の見分けすらつかない困りもの。
でもいいのだ!精神と時の部屋で修業を重ねたリュウなら一人でも倒せるのだ!

まずレイを殴り倒すリュウ!次いでニーナを殴り倒すリュウ!
やっと二人きりになれたね状態でティーポと指しで殴りあうリュウ!
一体どっちがボスなのかわからんぞ!!!
ドラゴンに変身していると毎ターンMPを消費します。
プレイヤーの操作を全く受け付けず、ノーガードで殴り続けるリュウでしたが
MPが切れたところで即座にエーテルをがぶ飲みしてまた変身!
こ、これが光と闇の果てしないバトル!!!
何とか倒せたときにはガッツポーズでした。いやもうマジで詰んだかと思った。

ビビりにビビったラスボス戦

そんな中ボスだったのでラスボスの強さにはもうマジで戦々恐々でした。
当然ニーナとレイにもレベル上げを決行させ、
レベルを3近く上げさせたところでラスボス戦に突入。

序盤こそ何とか戦陣を維持した状態で安定してダメージを与えられていましたが
なんとこのラスボス、混乱の状態異常をぶっかけてくるんですね!
またしてもあっさり混乱したリュウがニーナをぶん殴ったところで形勢逆転。
レイが慌てて復活させるも復活直後でHPが低い所へ
発狂状態になったラスボスがすかさず全体魔法で攻撃してくるもんだから
ニーナを復活させる隙が無い!

態勢の立て直しをあきらめて持てる力のすべてをかけて
殴りかかったところで倒せたのはマジでラッキーでした。倒せてよかった。
ラスボスがどんだけ強いんだろうとビビったのは久しぶりでした。
これだけビビったのは初めてかもしれない。いい体験させてもらいました。



最初にも書きましたが、
今までプレイしたことのない味付けの王道RPGでした。
ホントに丁寧に作られていると思った。こうした素晴らしいゲームの続編が
家庭用ゲーム機のRPGとして世に出にくい状況に
なってしまっていることをマジに悔やみます。
ブレスオブファイア2や4もまたプレイしたいですね~。

次はベイグランドストーリーをプレイします!

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