Amazon.co.jp ウィジェット TAT 聖剣伝説3 TRIALS of MANA が楽しみな理由 忍者ブログ
聖剣伝説3 TRIALS of MANAが出ると聞いて、
発売前にきちんとまとめておかないといけないと思っていたことがあります。
聖剣伝説3をリメイクするにあたり、ぶちあたるであろう矛盾についてです。

進むも地獄、戻るも地獄

過去に私は聖剣伝説3のクリア後感想の記事

> サブクエストが増え、キャラの掘り下げが増し、
> シナリオの厚みや演出の幅が広がった聖剣伝説3が見てみたい

と書きました。

聖剣伝説3のシナリオってすごく淡白だと思うんです。
ぶっちゃけもっとも盛り上がるのが旅立ちのMeridian Childで、
キャラが3人集まった後は8個のダンジョンへ順繰りに2回ずつ潜るだけで
序盤以降はキャラの掘り下げも正直あまりない。
リメイクするにあたってここに手を付けなければ、
今のプレイヤーには受け入れがたいと思うんです。

一方、この点に手を付けるとなるとよく聞こえるのが「余計なことするな」の声。
当時のスタッフの味付けであれば問題なかったのでしょうが、
今のスタッフが必死になって付け加えた味はどうにも稚拙に見えてしまう。
それはプレイヤー自身が成長したが故なのかはさておき
受け入れがたい方は多いことでしょう。

シナリオに手を加えなければ「掘り下げが甘く感情移入できない」となり、
手を加えたら加えたで「稚拙なシナリオを加えるな」「昔のままがよかった」などと
言われてしまう。まさに進むも地獄、戻るも地獄の八方ふさがり状態!
どうするスクウェア!!!

リメイクしがたい「強み」

シナリオが淡白である一方、SFC聖剣伝説3の強みは
あらゆる面でのキャラ描写だったと思います。
当時にしては珍しいキャラクター選択制を取り、
プレイヤーの思い通りにジョブを選択(2択×3回)して育成できる。
ドット絵のグラフィックは他のゲームの追随を許さない出色の仕上がりで
温かみがあり美しく、キャラの動きも豊かで可愛らしい。

ところがここって強みを活かしてリメイクするのはすごく難しいと思うんです。
グラフィックにしてもリメイクFF7のような方向性でグラフィックを
さらに洗練させることは聖剣伝説には求められていないでしょうし、
ありふれた3Dモデルとキャラボイスに落ち着かざるをえない。
キャラクタの複数選択やキャラカスタマイズに関して言ったら
既に巷のゲームで際限なくキャラ作成できるようになっているのが現状です。
要はリメイクに際して聖剣伝説3の強みが通用しづらいと思うんですよ。

だからこそ、発売当時、革新的だったキャラ描写によって各プレイヤーが補完し、
成り立っていたシナリオ面の淡白さが、今回のリメイクでは覆い隠せずに
露呈してしまうのではないかと思わずにはいられないんです。

聖剣伝説3の名を借りた全く別のアクションゲーム

もちろんアクション面の仕上がりがどのようなものになるかによって
評価は左右されることとも思います。
聖剣伝説3のゲーム性の部分が全く別ゲーになったとして、
そこに異を唱えるプレイヤーは少ないと思いますしね。

私も過去記事で「2Dグラフィックはそのままに」と書きましたが
そこに固執しているわけでは全くありません。
グラフィックがドット絵から3Dモデルに変わったことで
操作性やアクションとしても面白さは全く別物になるわけですが
それ自体は全く構わないんです。

ひょっとしたらTRIALS of MANAは、シナリオ面には手を付けず
アクション面の心地よさに特化させ、キャラカスタマイズを充実させて
ハクスラ的な方向性に尖ったゲームになっているかもしれない。
SFC聖剣伝説3がそうであったように、何か別の突出した要素によって
シナリオ面の淡白さを、各プレイヤーが補完できるようにする。
それはSFC聖剣伝説3から見た場合、
聖剣伝説3の名を借りた全く別のアクションゲームといえますが、
ひょっとしたらそれがシナリオ面に手を付けずに
多くのプレイヤーが受け入れられる答えなのかもしれませんね。



私のような素人にすらこういった未来が見えているわけです。
スクウェアにも同じ未来は見えたことでしょう。
そのうえでスクウェアがどういう「答え」を出したのか。
私も、自分の目で、その答えを見てみたいと思っています。
聖剣伝説3 TRIALS of MANAが楽しみです。

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