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ポポロクロイス物語2をクリアしました!

クリア時間はクリア後のセーブデータで19時間22分。最終レベルはピエトロLv.52でした。
やってよかった!面白かった!



期待に応える2であることが嬉しい

もうね、ちゃんと丁寧に2してるのが超いいんですよ。
雰囲気はそのまんまに、それでいて見せ方や演出をきっちりゲーム的にパワーアップさせて、ボイスを足して、しっかりと1が好きだった人向けに2を作ってる感じがすっげーいい!
プレイを進めるごとに初代ポポロクロイス物語で感じてたワクワク感がぐんぐん蘇ってきて、自然とゲームに対する期待値があがっていくのを感じました。
初代で活躍したキャラが小出しに、順々に出てくるのをみるたびに先へ進めたいと思わせる。
いやー2やるまですっかり忘れてましたが、初代で一緒に鉱山へ閉じ込められたナグロがまだ穴掘り家業を続けてると分かった時なんて結構嬉しかったもんですよ。
良質な2です。この世界好きだわ〜。

初代で10歳だったピエトロが、初代→2で12歳となり、プロローグ後に15歳となる流れは丁寧で見事。
なんだか自分の記憶とあわせてピエトロ頑張ってんなーという気になりました。
ホントね、時にピエトロを自分と重ね合わせたり、自分の子供と重ね合わせたり、いろんな見方ができるシナリオ展開で、気持ちを揺さぶられました。

ガミガミ魔王もご健在

初代でグッと好きになったガミガミ魔王でしたが、今回物語の軸にいないため、終盤になるにつれ影が薄くなっていったことは確かです。
ただ再登場時のイベントはスタッフどうかしてんじゃねーかと思うほど気合が入ってて大笑いしました。

初代に引き続いてよくわかんねー城を立ててるわけですが、この城が超スケールアップしててまず笑う。
そんでもってゲーム内でも魔王配下のロボットがそれをネタにしててさらに笑う。
このね、ガミガミ魔王まわりの演出は、絵的な見せ方といい、テンポのいいイベント運びといい、マジで今でも充分通用する面白さだと思いますよ。
くそデカい城になったのに相変わらず魔王様の居住エリアは四畳半なのもマジでいい!
最終的に意味もなく派手な演出で自爆するところまで含めて最高!
当然プレイヤーが期待することを開発陣がしっかり理解してくれているハッピーな関係性を見ました。
すげー雰囲気いいゲームですよ。やってて楽しくなる。

付け加えると、シナリオ全体的な展開のバランスとしても、ガミガミ魔王再登場でさんざ笑った後、サクッとシリアスな展開に戻るんですが、この一見するとストレスのかかる重苦しくなりがちなシリアス展開をスピーディーに見せて急展開を演出するあたりうまかったですね。
緩急がついているというか。
緩い部分をしっかり見せて楽しませた後に、一気に落として急展開を演出するというか。
よくできてんなー。

中盤のピエトロとナルシア、そしてジルバについて

今回新キャラとしてピエトロに一方的に好意を寄せるあけすけなキャラとしてジルバが登場します。
このジルバがすげえ曲者で、モンスターに姿を変えられたピエトロ妹のエレナをそうと気づかず蹴り飛ばし、あとからエレナだったということが判明してもそれを謝らないであるとか、同じように変身させられたナルシアに対しても蹴りをかまして、後から「私は悪くない」とか何とか保身に走るキャラ造形で、どっからどう考えても気に食わなかったんですね。
もう早いとこパーティの固定メンバーから外れてほしいと思ったもんでした。

ただよくよく考えるとこれって開発陣の意図通りなんですよね。
物語を進める中で(やっと)気づいたんですが、ジルバはあくまでピエトロとナルシアの関係性を発展させるための舞台装置であって、ジルバというキャラがピエトロに急接近(一方的に)することで、シナリオ的にナルシアを動かすことが目的なんですね。
で、その一方で、多くのプレイヤーが「ピエトロはジルバとくっつけばいいじゃん」と思っちゃったらシナリオがくちゃくちゃになるので、ジルバは意図的に嫌われるような演出を足してる。
その意味でジルバうぜーってのはキャラが私に合うとか合わないとか、そういう問題ではないんです。
それが分かってからは、なんだかもうこの扱いが逆に可哀想にすら感じてきましたねー。

関係を丁寧に活かすシナリオ運びが見事

こうした3者の関係性ですが、第3章終わりからの第4章の展開がすごくいいんです。
プレイヤーの心の動きをよく捉えたシナリオ運びができてるなーと感心しました。

マイラによって意識を失ったピエトロを救うため、第三章で献身的に活躍したナルシア。
甲斐あってピエトロは意識を取り戻しますが、ナルシアはその性格から、ジルバに先を越され、ピエトロの回復を一番そばで喜ぶことができず、少し遠いところから見ることに。
その気持ちの奥には姉ギルダの「森の魔女は人間と一緒にはいられない」という言葉が重くのしかかり、ナルシアをピエトロから一歩引かせてしまっている。
ナルシアはそこにすごくストレスを感じ、焦りを感じているわけです。

第四章ではその隙を魔物に突かれ、ナルシアは一人、行方をくらますことになるんですが、もうね、ほんと嫌な予感しかしないんですよ!
もうプレイしてて、一秒でも早くピエトロをナルシアに会わせて、何とかナルシアが「何かしでかす」前に、大きな後悔を背負う前にナルシアを止めたい気持ちでいっぱいでした。

道中、我らがピエトロのボンクラぶりにイラッとくることや、何ジルバ相手に赤くなってんだと思う気持ちもあって、プレイヤー的にはすげー気持ちがはやるんです。
まあ、ピエトロにいたっちゃ「よく考えたらこいつ16歳か」と思ったら身近なアタックの強い女の子に目が行っちまうのも仕方ねーなとも思えるのも、なんかその辺り妙に2人の成長を見てるだけに許せるシナリオ展開が笑っちゃうほど見事でした。

ピエトロはナルシアに気づけるのか!?

で、第四章クライマックスの妖精王の城。
先述の通りナルシアが魔物に変化させられるんですが、プレイヤーの私からしたら「ピエトロがナルシアに気付けるのか」だけがもうとにかく気になってました。
この前段階、第二章で同様に魔物に変化させられた妹に、ピエトロは気づけなかったんです。
セオリーから行ったらここは伏線回収で対になって気づくんじゃねえか!
お願いだ!気づいてくれ!ここで気づかなかったら俺はナルシアに顔向けできねえ!
ドキドキしながらその再開の様子を見守ってましたが、結論から言ったら最低限のライン。
過去にピエトロがナルシアにプレゼントしたネックレスを魔物が持っていたことに気づき、「後で必ず来る」と気づいているような反応を見せてくれたので、んーーーーまあ、ボンクラな16歳のピエトロじゃあ仕方ねえか!という気持ち。

第四章の結びがまた寂しいんですよ。
お互いを思っている不器用な2人。
その一方が思いを暴走させて、その帰結、その反動で「そばにいてくれればそれでいい。あとは何も望まない」とするのはあまりに寂しいじゃあないですか。
ナルシア、お前はもっと多くを望んでいいぞ!!!

親子愛の描き方もすげーいい

で、もうひとつの軸である「親子愛」ですが、これもまたよく描けてるんだ!
第5章の老竜神とマイラの戦いがもうめっちゃいいんですよ。
このゲーム、赤ちゃんや子供を愛らしく描くのがめちゃめちゃうまいんです。
そりゃ手を緩めちゃうよな!ここで手を緩めなかったら親父じゃねえよな!共感しかない。

サニア死後のピエトロ、白騎士、ナルシアのやりとりもホントによかったです。
愛する者のいる世界だからこそ守りたかった。愛する者の幸せを守りたかった。
だからこそ戦った。その思いを無駄にしてはならない。
自分もまた、愛する者の暮らすこの世界を守りたいのだから!
マジでピエトロが立ち直るシーンは涙が出るくらい良かったです。珠玉。
きちんと運命に戦う理由を自分事として消化して、勇気を振り絞って立ち上がる様を描いてくれたのがすげー嬉しかったですね。いいゲームだ。

マイラのどす黒い精神の気持ち悪さがすげえ

ラスボスのマイラ戦は第1形態の通常タイプが最も強かったんですが、その後のマイラの心臓戦から続く、一連のマイラの悪の心と善の心が行ったり来たりしながら戦う展開は、悪の心の心理的な気持ち悪さもあってかなり精神にくる戦いでした。
あとで検索したらトラウマだのなんだのいっぱい引っかかって、そりゃ当時プレステでこれ見たら子供泣くぞと納得するレベル。
どこまで続くのか、早く終わらせたいはやる気持ちで最大火力を叩き込みまくったもんです。
こういうラスボス戦はあまり経験がなかったなぁ。

パーティメンバーとしては、ナルシアが補助魔法でヘイストをかけまくり、ガミガミ魔王がとにかくここまで後生大事に抱えていたムラマサやら金剛の剣やらの強力な武器を片っ端から投げまくって9999マックスダメージを叩き込み、端からピエトロが龍ブレスで安定したダメージを稼いで、白騎士が盾役として攻撃を引き受けつつアイテムで全体回復する初代と同じ布陣で臨みました。
やっぱりこのメンバーが一番しっくりくる。楽しかったなー。

これしかないエンディング

ラスボス後の展開は余韻も含めてマジで100点。これしかないです。
レムリア大陸を海に沈めて封印することで、封印の間に海水がドッと流れこんでくるんですが、なんとかしてピエトロがナルシアを守ろうとする展開はかなりドキドキさせられました。
これはいい。素晴らしい。
第四章終わりの「ずっと一緒にいてくれる、って約束してくれたじゃない」の伏線がちゃんと生きてる!
マジで頭をガーンと打たれたような衝撃がありましたよ。
私はピエトロがそばにいてくれればそれだけでいい、の重みが全然違う!
ブレイブリーデフォルト2のグローリアといい、最後にヒロインがこういうハッとするセリフを放つのに弱いなあ。すげーいいですよ。

最後、ピエトロがナルシアに告白する直前でカメラが空にパンし、余韻を残しつつゲームは終わります。
何を言ったんだろうなーとニヤニヤしながら想像しますよね。
「僕とこれからもずっと一緒にいてくれますか?」「はい。」みたいな感じなのかなー。
でも、これまで一緒に二人の関係を見ていたプレイヤーとはいえ、最後の最後は二人だけの空間で、二人の関係を紡いでほしいとも思ったりする。
マジで二人には幸せになってほしいですねー。いいゲームでした。




冒頭書いた通り、これ以上ないくらいしっかり続編やってるポポロクロイス物語2でした。
こういうゲームが出てくるあたり、プレステのRPGってすごかったんだなーと思わされます。
しっかりプレイしておけてよかった。いいゲームがあるもんですねー。

次はSwitchで最近発売された、Ys9をやります!

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