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トライアングルストラテジーをクリアしました!



このゲーム、私としては珍しく2周しまして、1周目クリア時間が45時間29分でクリアレベルがLv.34、2周目クリア時間が79時間13分でクリアレベルがLv.50でした。
で、実はクリアしたのは4/12頃なんですが、このゲームの感想をどう伝えればよいか、自分の中で消化するのにかなり時間がかかってしまいましてこのタイミングに。
正直今もなお、私の中ではこのゲームで感じた面白さをしっかり伝えられる自信がないのですが、あまりに時間が経ちすぎてしまうのもよくないと思いまして、ここで筆を執る次第です。
いやもー、とにかく面白かったんですって!

とりとめもなく書きなぐっていたら思いのほか記事が長くなってしまったので、今回この記事ではざっくりした所感と、1周目プレイ時の感想を書きたいと思います!

美しい音楽とグラフィックに彩られる重厚な群像劇

1周目クリア時点で2周しなけりゃならんだろうと思うだけの面白さがありましたし、結果としてみれば2周クリアして本当によかったと思っています。
キャラクターや地名などの固有名詞をイメージと結び付けて覚えやすいこともあって、積極的に固有名詞を記憶し、最初からシナリオを余すことなく吸収したいと意気込んで始めましたが、これが大正解!
その努力に応えてくれる重厚なシナリオと、先の見えない選択、そして選択に対する説得力のある展開!
魅力的なキャラクターの一人ひとりがこのノゼリアの大地で己が信念、野心、ありとあらゆる思いに従って必死に生き、ガンガン散っていく様を丁寧に描く群像劇がマジで美しい。

2周することで8割がたのイベントは見ることができたと思うのですが、どのイベントも自身が選択した末の帰結として納得感があるのがいいですね。
そんでもってどのイベントの演出もかっこよさだけでできていて好感度高い高い!
プレイヤーの目線としては、シナリオ選択でいろんなイベントを見た上で、自分好みの正史を紡いで気分を盛り上げるのが超面白かったです。

また重厚感あるBGMもイベントや戦闘を大いに盛り上げてくれてよかったですねー!
特にシミュレーションバトル中に戦闘の局面、プレイヤーが不利な状況になったり、相手を追い詰めたりといった状況の変化に応じてBGMが変わる演出がとてもよかった!
サントラ買いましたよ俺は!!!

ドット絵のかっこよさ、キャッチーさHD-2Dになることによる美しさもすばらしく、クォータービューのシミュレーションRPGとの相性も抜群。
キャラクターの動きや感情表現もオクトパストラベラーで体験済みでしたが、やはり非常に細やかで文句のつけようがないレベルでした!



ということで全般的な話はこれくらいにしておいて、ここからは1周目プレイ時の感想、2周目プレイ時の感想をネタバレありで書いていきたいと思います!
未プレイの方はご注意くださいませ。



重すぎるシナリオが容赦なくプレイヤーに襲い掛かる

このゲーム、多彩な分岐があるのですが、やはりシナリオ初見の一周目はどの選択を選んだらよいのか本当に、本当に悩まされました。
これまでの経緯を踏まえ、現在置かれた状況を整理し、敵の出方を予想し、仲間らの思いをくみ取ったうえで、自らがつかみ取りたい未来を見据えて、信念をもって決断する。
決断したら決断したで相手も相手で合理的かつ容赦ない手を打ってくるもんだから、さらなる状況の変化に応じて次の一手をさらに模索しなければならなくなる!
マジでこの連続なんですよ!

なんてったってどこまで行ったってシナリオが重い重い重すぎる!
これは掛け値なしの「いい意味」なんですがシナリオがずーっと重いんです!
進んでも進んでもシナリオが休まらない。

ガンガン攻め込んでくるエスフロスト軍からの猛攻をなんとかしのぎ切ったと思ったら、腹の底が見えないハイサンドとの交渉事をああでもないこうでもないとこなしきり、必死の思いでウォルホート家を維持しつつグリンブルグ王国を取り戻したと思ったら王国内は思った以上にボロボロで、そんならこのクソ家臣のパトリアトをほふればいいんじゃろうと思ったらちっとも民衆から支持を得られないし、そりゃ俺何やってんだろってロランでなくても落ち込むわ!!!

怒涛のようなシリアスの連続構成で、一気に進めるのがマジで頭痛くなるくらいのクソシリアス。
エスフロスト軍に攻められてた序盤の方が逆にここをしのぎ切ってなんとか体勢を立て直しすれば平和を取り戻せると希望を持てていてよかったとすら思えるリアルな戦後処理感が印象的でした。
俺は一体いつになったら一息付けるんだ!!!

コーデリアの成長とロランの叫び

そんな中感心させられたのがコーデリアとアヴローラの関係性の進み方。
いやこれものすごく丁寧に描かれてると思いますよ。

特に1周目、私はロランを全く城に帰さない分岐でプレイしたんですが、目の前で兄を、父を切られ、且つその憎むべき相手を夫とせざるを得ず、頼りの綱としていた次兄ロランの死を突き付けられて精神的に極限まで追い詰められたコーデリアが、自暴自棄の中でアヴローラとの会話の中で自らが立ち上がることでしか光明は得られないと決意し奮起、単身 アヴローラとの交渉に挑む場面はマジでよかったです。
アヴローラがコーデリアに過去の自分を重ね、その成長を心から喜び、受け入れる展開は実に見事。

そのうえで私はグリンブルク城奪還においてフレデリカ橋落としルートに進んだんですが、アヴローラとの船上バトルはマジで珠玉の演出だったと思います。
最終盤、ロランがアヴローラを追い詰め、とどめの一撃とばかりにその槍でアヴローラに突きかかったのをコーデリアが身を挺して防ぐシーンは最高!
それまでの経緯を全く知らないロラン、すなわちコーデリアの成長を全く知らず、コーデリアを未だ自分が守らなくては何もできない妹だと誤認しているロランがコーデリアの行動を全く理解できず、悲痛な叫びをかますシーンはいやもーなんて言うかホント恐れ入りました。

このゲーム、セレノアらの本筋のイベントとは別に、各地にいる様々なキャラクターがその場面場面で何をやっていたのかがものすごく丁寧に描かれているんですよ。
だからこそセレノアらが把握できていないほかのキャラクターの動きについてもプレイヤーは深く理解できるし、展開にも強い納得感が出る!
いやーいいゲームだなー。

卑怯と罵られようと俺は屋根に上る!

ゲームバランス的にも非常に楽しませていただきました。
イベントシーンの多さに比べ、シミュレーションバトルは要所要所で挟まれるようなゲーム構成になっているのですが、序盤のアヴローラ戦(ロランをエスフロスト軍に明け渡さず、ウォルホート城下で迎え撃つ戦闘)あたりからボスがかなり強く設定されていたため、戦略的に立ち回らないと簡単に見方がガンガン死ぬようになって面白さがアップしましたねー。
ウォルホート城下の家をガンガン燃やして焼き家農業すれば何とか勝てるバランスになっていることは理解できたのですが、そこはセレノアの願いは俺の願い。
なんとか家は燃やさず、民衆が帰れる家は維持してやりたいというもの!
ここで四苦八苦したのがマジで楽しかったですね。

キャラクターの初期配置エリアが広く設定されているので、いろんな戦略の組み立て方があるんですね。
敵の増援が出てくる場所や、行動パターン、特にアヴローラの動きを何度も何度も戦闘する中で確認していく中で、もしやと思って採用したのがハシゴ大作戦。
イェンスでハシゴ作って魔法使い連中を家の屋根に上げ、家の周りをコーレンティンの凍結魔法からのフレデリカの火炎魔法で水浸しにした上で家の周りに押し寄せてきた敵の大群めがけてナルヴが雷撃魔法を放って麻痺にしまくるという消極策がクリーンヒット!
アヴローラがハシゴの前で立ち往生して攻撃できない状況が発生するというラッキーも重なり、苦戦の末に勝てた時にはそりゃ嬉しかったもんですよ。
その後もイェンスのバネトラップでボスを高所からガンガン落っことすのがマジで楽しかったですねー。

なんでそーなるんだロラン

一周目のエンディングはベネディクトに従ってハイサンドをぶっ潰すルートでした。
いやだってそーでしょ!
あの三択から選べって言われたらベネディクトの案を選ぶよ俺は!

フレデリカの言うことは分からんでもない!
ローゼル族の開放を行いたいという気持ちはわからんでもないんですが、この地を捨てるという案はあまりに極論であまりにやけっぱちノープランというもんでしょうよ!
だいたいローゼル族の開放はベネディクトの案でも達成できるし、その案は無い。

問題はお前だロラン!
悩みに悩んで本筋がわけわかんなくなっちゃったとしか思えないようなハイサンドに下るプランはお前そりゃねーよ!と声に出してしまうほど。
だってお前ちょっと前まで正義は歴史によって変わるけど人道は普遍的なものであってハイサンドの行いは人道的に許されるものではないとか言ってたじゃん!
それがどーして何を考えたら「人が国を率いるべきではない」「人ではない女神が国を統べるからこそ平等に平和がもたらされる」とかいうハイサンドの内情を何も知らないような結論に至るんだ!
だいたいあのハイサンドの怪しい連中と手を組むなんてあり得ないだろうがよ!

過去の遺恨があることはわかる!わかるよ!
エスフロストの侵略がなければロランの父であるレグナ王も、兄のフラニも死ななかっただろうよ!
話を三国の共同採掘前に戻せば、そっから全ての歯車が狂ったのは確かにエスフロスト軍の侵攻にある!
でもロラン、そのことに縛られていては未来は正しく見えんよ!
そのことを俺とお前はここまでの長い長い選択と決断の果てに見てきたはずじゃあなかったのか!

いやマジでロランの提案には心底ガッカリしました。
こいつ何にも分かってねーじゃねえかと思ったもんでした。

そんなわけでベネディクトが提唱するエスフロストと手を組んでハイサンドをぶっ潰し、最終的にはエスフロストも黙らせたうえでノゼリアに平和をもたらすという展開へ。
俺はこの道こそが正しいと思った!だからこの道を歩んだ!
その結果、資本主義の世が訪れ、貧しい者たちの不満がたまることになろうと、それが今の世と何か変わることがあろうか!
だからロラン!イドーと手を組んでクーデターを起こそうだなんて愚かな真似はマジでやめてくれ!
セレノアらが命を懸けて守ろうとしたお前であってくれよ!!!



長くなってきたのでここでいったん切ります!
次回の記事では二週目の感想を中心に書きたいと思います。

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