Amazon.co.jp ウィジェット TAT RPGツクールとの出会いをふりかえる 忍者ブログ
昔、まだblogではなく、HTMLで日記を書いていたころに
記事にした思い出があるのですが、ちょっと見当たらなかったので
思い出せる範囲で思い出語りをしていきたいと思います。

私がRPGツクールにはじめて触れたのは、
確か小学校の頃だったと記憶しています。
今もまだ鮮烈に覚えているのですが、
私が実家近くの公園で友人らとくっちゃべっていたところ
近所に住んでいたY君が現れ、「新しいゲームを買った」と言いました。
当時、SFC全盛期で、ゲームが面白くてたまらなかった私は
当然のように何を買ったんだと問いかけます。
そのとき、Y君がビニール袋から取り出したゲームが
RPGツクール SUPER DANTEでした。



それが私とRPGツクールの出会いでした。
今調べたところ、本作が発売されたのは1995年3月31日。
私が小学生だったことを考えると、高学年に入るタイミングです。
そこから色んな思い出を逆算するとY君は発売直後にスーパダンテを購入したのでしょう。
彼からその後、RPGツクールに関する話題を聞かなかったこと、
すなわちあまりRPGツクールにハマらず、飽きてしまったことを考えると
そのタイミングで彼と公園で会わなければ、彼がRPGツクールを紹介していなければ
おおげさではなく、歴史は変わっていたのかもしれません。

そこから先、どうやって私がRPGツクールの入手に至ったかは記憶にありません。
ただ、状況から考えるとRPGツクールというゲームの存在を知った私は
おもしろそうだという印象を抱きこそすれ、その高額な値段(10,290円)に
指をくわえているしかなかったのだと思います。

状況が変わるのは夏。私の誕生日です。
小学生の私は誕生日のプレゼントにRPGツクールスーパーダンテを
ねだったのだと思います。正直、そのへんかなりあいまいなのですが。
高額な値段にもかかわらず、RPGにせよ「自分で作る」という
クリエイティブな要素があることを両親、特に父親は理解してくれたように思います。

そんなこんなでY君から遅れること数か月、
私はRPGツクール スーパーダンテを手に入れました。
さっそく自室にあるSFCにスーパーダンテをセット。
ちっこいブラウン管テレビに今では聞きなれたBGMが初めて鳴り響きました。
ぶっちゃけどんなRPGを作ろうかとも考えていなかった私ですが、
どんなゲームでもとりあえず最初のプレイでは
しばらく放置してゲーム画面を見るようにしているため、
かなりワクワクしてスタッフロールを眺めていたに違いありません。

で、とりあえず何か作ることにしました。
サンプルゲームをやる気は無かったです。これだけはよく覚えてる。
今ならRPGツクールを買って、サンプルゲームをとりあえずプレイすることで
どんなゲームを作れるのか下見する、という意味合いも分かるのですが
小学生の私にとっては、RPGを作りたくってRPGツクールを買ってきてるのに
いきなり誰かの作ったゲームをプレイするなんてのはぶっちゃけバカのやることでした。

とりあえず主人公を作る。マップで部屋を作る。もう一つ部屋を作る。階段でつなぐ。
マップに人を置く。しゃべられるようにする。もう一つの部屋にも人を置く。戦闘になるようにする。

これが私の作った最初のゲームでした。
主人公のグラフィックはとりあえずのニワトリ。
名前は当時から仲のよかった「ふくもと」さんにした記憶があります。
福元さんのグラフィックをニワトリにした理由は特にないと思う。いやがらせではない。

プレイが始まると小さい部屋に主人公ふくもとと村人と階段が。
村人に話しかけると「上の階にボスがいるぞ」としゃべります。
階段を使って上に行くと、魔物がいて、話しかけると戦闘。
当然バランスもとってないのでHP1のボスは一殴りで死にました。で、エンディング。

なんとかかんとかがんばってここまで作った私でしたが、
ここまで作って抱いた感想はよく覚えています。そりゃもうすごく鮮明に覚えている。

 「…どうしよう」

こんどー少年は幼心に、

 このRPGツクールとか言うゲーム、
 頼み込んで買ってもらったものすごく高いスーファミのゲームソフトなのに
 プレイしてみたらそれほど面白くない上にめちゃくちゃ面倒臭い!

ということにこの短編をつくった瞬間気付きました。
当時から体面を取り繕うことを覚えていた私は親に対して
このゲームのプレイした感想をなんて伝えたらよいのか非常に迷ったのを覚えています。
面白くなかったとも、面倒くさかったとも言えない!
俺はこのゲームをやっていくしかない!そんなことを思ったものでした。
今思えば、公園でツクールを紹介してくれたY君も同じことを思ったのかもしれません。

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