Amazon.co.jp ウィジェット TAT ブレイブリーデフォルト2のシナリオの熱さをネタバレありで語りたい 忍者ブログ
次はシナリオについて書いていきます!
がっつりネタバレして書いていくのでこれからプレイしようと思っている方や
今まさにプレイされている方は絶対に読まないことをおススメします!




さーて、今回のブレイブリーなデフォルトは?

いやもう何つーかシナリオ、ホントによかったですよ。ぶっちゃけたところを
まずは書いておかないと先に進まないと思いますので言ってしまいますと、
ゲーム序盤からどこでどうブレイブリーなデフォルトを強いてくるか
いろいろ勘繰りながらやらざるを得なかったプレイングではあったものの、
そんな中でもきっちり納得感のあるシナリオになっていたと思います。

正直言いますけど、初代ブレイブリーデフォルトのプレイヤーだったら
誰もがセスの風のクリスタルの啓示を受けるシーンで
「おっ、これが今回の「ブレイブリーデフォルト」か?」と思ったでしょうし
思ったうえで「とりあえず乗っとくか」って啓示を受けたに違いないですよ!
というか俺はそうした!そんで「いつ最初の風のクリスタルの啓示を拒否する
場面に戻るんだ!」ってずーっと思ってたに違いないですよ!!!

その後も「闇の瞳の記憶を魔導書から消す」という使命を授かった時には
「はっ、これは「セーブデータを消せ」という意味なのでは!!!」と
マジに思ったりしたもんですよ!ぶっちゃけもう少しでするところだった!
ゲーム始める時に本が開くし!オートセーブでガンガン記録されてるのも
全て「司書のアスタリスクが世界を記録しているから」だと思えば、
その記録を全て消すしかないということに!!!アデルがものすごく勇気が
いることって言うし!ブレイブリーセカンドのラスボスも似たようなこと
やってきたし!!!最終的にやれること全部やってから消そうと思って
踏みとどまりましたが、消さなくてよかったです。
上書きで済むのは正直少しインパクトには欠けるかなと思いましたが、
ヤミノヒトミのセーブデータを上から消しちゃうって今から思うと
おもしろいですね。俺も父親のDQ5のセーブデータを上書きして
めっちゃ落ち込んだことあります!

次の展開に思いをめぐらせる楽しさと複雑な気持ち

タイトル画面が魔導書をグローリアが持ってるのも伏線かと思ってました。
ゲーム中はずーっとエルヴィスが魔導書持ってるじゃあないですか!
グローリア持ってないでしょ!魔導書をグローリアが持たざるを得ない
展開になるって、どういうこと!?って思ってました。
セスが闇の瞳(イナンナ)と一緒にいた黒髪の男なのかと思ったりも。
記憶消されて漂流したってこと!?とか。

もうとにかくどんな展開で驚かせてくれるのか、期待に期待を膨らませて
プレイしてました。それがもうとにかく面白かった。
ブレイブリーデフォルト2をクリアするまで、そればっかり考えてました。

いやー、充実した日々だったと思いますね。ただ、そういう遊び方をしたのは
没入できた反面、クリアできた今思うと、ゲームを素直に楽しめてないのかも
しれないとも思ってます。こうやって先のあれやこれやと展開を想像して
振り回されるのもいいけど、もっと素直に与えられた情報、与えられた展開に
驚きたかったとも思うんですよね。RPGをやりすぎて、経験値を高めすぎて
展開が先読みできてしまうというのは、
ゲームが好きで、たくさんプレイしているがゆえに楽しめないというのは
なんというか、仕方ないことではあると思うんです。でも経験値が低い方が
楽しいのかも、と思えてしまうことに若干の不公平さを感じてしまう。

でもまー、映画でも漫画でもそういうもんなんでしょうね。
ただ、間違いなくブレイブリーデフォルト2は私の中で、
最上位に期待値を高めまくったゲームであり、且つその期待値に
まっこうから立ち向かいに来てくれたゲームであって、
結果として私はそれを楽しみまくったということは胸を張ってお伝えしたい!

ライムダール編のシナリオ展開に度肝を抜かれる

ただこのゲーム、ブレイブリーをデフォルトするというその一点だけで
評価されるシナリオではない!特にとにかくよかったのがライムダール編!
ここはねー、熱さといい、伏線回収の妙といい、実によかった!

まずはマルグリットが神判であっけなく落下して死ぬのにビビる。
おい情け容赦なく人が死ぬぞと思ったのもつかの間、その後マルファが
呼び出されたと聞いて「こりゃ神判かけられるんじゃねえか」と嫌な予感。
マルグリットの例もあったのでマルファが死ぬのかどうか本当に
わからなかったのがシナリオ展開の妙でした。もちろん誰かが助けなきゃ
ならんだろとは心の底から思ってて、そういう意味で「誰が助けるのか」に
関心が移っていたのは事実。神龍が飛んでくるのかゴアメルが急成長するのか
どっちかかなーと思ってました。

いや、ゴアメルに関してはミスリードがうまく貼られていたと思いますよ。
成長に関するやりとりだとか、「ゴアメルはまだ飛べない」とか言う話も
ありましたし。ゴアメルがくっついてきているというところから考えたら
こりゃゴアメルだろうなと思ってました。

そこへ来たのがアデルの妖精化。いやーそうやるかと思った!ここはね、
マジに最高潮に興奮しましたよ!ブレイブリーシリーズで妖精といえば
エアリーのような小妖精を思い描くのが当然。妖精の影におびえる街とくれば
エアリーみたいな連中がこの世界にもいるのかと勝手にミスリードされて
しまうわけですよ!そこへきて、急転直下のアデル妖精カミングアウトは
本当にびっくりした!「うわー!うわー!」ってコントローラーを持ったまま
部屋の中をグルグル回ってしまうくらい頭の整理がつかなかった!
いやもうホントうまいことやるなと思いました。きちっと妖精をシナリオの
軸に絡めてくるあたり、ちゃんとシリーズの伝統を踏襲していて、なんつーか
ここへきて「あ、ブレイブリーシリーズってこういうことだよなぁ」って
すごくしっくりしました。ここまでプレイしていてよかったとマジに思った。

ライムダール正教を信じることにしました

畳みかけるように妖精がアスタリスクの作成者であることや、
妖精を渡し回っている仮面の女がアデルの姉エドゥナであることがわかるなど
伏線回収の畳み掛けもすごかったですね。こうなると、なぜアデルの姉が
アスタリスクを渡して回ったのか、その目的は、そしてアスタリスクに
反応する魔導書はいったいなんなのかなど、加速度的にシナリオに引き込まれ
さらに先が面白くなったのをよく覚えてます。

さらには審理のアギトで判明する大虐殺の事実、大聖堂を経たのちの
ホログラード軍の急襲!グラディスの死、ゴードリィルの最期と
これが実に素晴らしい展開の連続でした。特にゴードリィルのふるまいには
マジで泣かされますよ。

「小さな傷がいくつか残されたが人の子であれば乗り越えることができよう」

正直ここまでのシナリオにガッツリ入れ込んでプレイしていた身からすりゃ
ものすげー傷なんですよ。他人を全く信じられない、恐怖心からくる
猜疑心の連鎖から人がガスガス死んでいたナチス真っ青な密告社会を、
人の心の闇を、傷痕を知ってなおそれを「人の子にとっては小さな傷」だと
言い切れる。そこまで人々の力を信じ、守るに足る相手だと断言できるのは
すげえなと思いましたね。プレイされた方ならこのゴードリィル様の
言葉の重さが身に染みたと思います。俺もそれなりにドラクエとか
やってますけどね、ここまで人々を愛し、守った神龍を俺は知らないですよ。
これからは俺の中で神龍といえばゴードリィル様ですよ!
ライムダール正教信じますよ!

運命に抗いまくるシナリオが熱い

アダマス軍王陛下後の展開は、パーティ4人それぞれが、旅の結末として
納得のできる終わり方を、何度も何度も模索するというシナリオでした。
これまでの彼らの旅を見て、会話を聞いて、そしてともに戦ってきた
プレイヤーだからこそ、いわば5人目の仲間として、彼らの行く末を
より良いものに導けるよう自然と何度も頑張れたと思います。

ゲームってだいたいラスボス倒したらラスボス倒す直前のデータに
上書きされるじゃないですか。でも世界は前のままなんですよね。
それをうまく魔導書というギミックで過去視でありながらゲームキャラには
未来視として投影したのはうまい見せ方だったと思いますねー。

プレイヤーの記憶が魔導書の記憶とリンクして、魔導書から情報を得た
キャラクターもまたラスボスを倒した後の世界がどうなるかを知る、
というのは今作の仕掛けとして一番感心した点でした。このまま倒しても
ダメだ、と気づいたセスたちがラスボスを目の前にして踵を返して
別の手段を探りなんとか誰も死なない、みんながハッピーになる運命を
何度も模索する終盤の展開が熱かったです。だからこそ、
最終的なエンディングで4人みんなが笑うことができて
本当によかったと心から思えました。

だって言ったら、止めるでしょう?

そういう意味で、最初のエンディングをプレイしたときには
「こんなんじゃ終われねえよ!」と心底思いましたね。

いや、シナリオの伏線の貼り方が不穏すぎて笑ってはいたんですよ。
「クリスタルの力を満たす」とか。それ誰の力を使ってクリスタルに力を
注いでんだって話じゃないですか。「みんなで旅に行きたいね」っていう
会話でに1人だけ浮かない顔してるグローリアとか。ヤミノヒトミ戦で
みんながどうなるかマジで心配でした。

心配した通りグローリアがその命を捧げてしまったものの、ここはその後の
セスとのやりとりが非常によかったですね。マジで泣けました。
「だって言ったら、止めるでしょう?」は泣く。そりゃ止めるよ!
止めるに決まってんだろ!今でもこのセリフを見ただけで、
グローリアの声が脳に響きます。すごくグローリアらしい、悲しく、
とても印象的なセリフでした。本当に、グローリアが幸せにならない
エンディングなんて絶対にありえないと思ったもんでした。

掌で踊らされる俺

で、次で終わりかと思ったらまさかのアデルエンド。ビビりました。
グローリアからアデルに変わっただけじゃねえか!と叫んだもんです。
グローリアが死なないように進めたら、アデルが死ぬ。じゃあどうしたら
いいんだって話じゃないですか。

次が外界というのは展開に驚きましたが、この流れで言ったら次に死ぬのは
セスかなと思ってました。フラグもいっぱい立ってましたし。
実際そうなってしまったのには笑いましたが、これで終わりじゃねえだろと。

そしたらどうですかあんた、エンディング曲がこれまでと違って長く流れるし
スタッフロールの最後に「プレイしてくれてありがとう!」とか言われる
もんだからマジでビビる!「えっ、ホントに終わるの?マジで!?
えっ、どういうこと!?おいおいおいおい!結局今の今まで
頑張ってきたことって何だったんだよ!これじゃあ浮かばれねえだろ!」と
思ってたら唐突に表示される「コンティニュー」でさらにビックリ。
いやー、よくできてました。翻弄されました。掌で踊らされました。
でもね、グローリアがホントにうれしそうで、よかった。
みんな笑ってて、ホントによかったんです。いいゲームだったと思いますね。

彼らのその後が目に浮かぶ

一緒になって運命に抗っただけに、ものすごく一人一人に愛着の湧いた
ゲームになりました。その後みんながこの世界でどうなったのか、
なんというか、きっと彼らならこうしただろうなと思い描けるんですよね。
まずはみんな4人で世界を旅するでしょ。その後、グローリアは
ハルシオニア王の助力を得て少しずつミューザ再建に向けて進むだろうし、
セスはその傍らにいるんだろうなと思います。アデルは妖精と人間の懸け橋に
なるだろうし、エルヴィスは妖精や人間が集まってる中で豪快に笑いながら
酒を飲んでるんだろうなあ。みんなそれぞれに世界の再建に向けて奔走しつつ
たまに4人集まっては、旅の思い出を語り合いながら酒を飲み交わして
いるんでるんだろうなと思います。ほんといい仲間たちですよ。

この4人の続きが見たい。続きが見られなくとも、またこの4人の旅が
見たいから、もう一度このゲームをやろうとすら思いました。
でも、またこのゲームをプレイしてもシナリオ面でも戦闘面でも同じ経験は
できないんです。そんなことは分かってるんです。それが何というか、
一番悔しいですね。



色々と書いてきましたが、ブレイブリーデフォルト2については以上です!
間違いなく2021年を、Switchを代表するRPGでした。
ブレイブリーシリーズの次回作をマジに期待したい。
ブレイブリーデフォルト2-2とかでもいいと思いますし
追加シナリオでもいい!もちろんデフォルト3でもいいぞ!

で、次はフロントミッション the 1stをやります!ロスを超えるには
全く違う世界観に浸るしかないという結論に至っての選択。
俺はヴァンツァーを駆る!

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